2010-01-26
寒い!
この地域では、寒さが本当に生活のストレスに感じる。
近畿で寒いと言われる京都では、湿気が強いので身体に纏わり付くというがじっとりした寒さが特色であるが、ここは、空気がどちらかと言えば乾燥しており、「放射冷却的」な寒さ。
標高が400メートル程度なのになんでこんなに寒いのだろう。
息が白くなるのは序の口。
凍結との戦いである。特に水道関係が本当に恐い。
また、クルマも野外に駐車しておくと寒さで凍てついてしまう。
部屋の中も明け方には零度を下回ることもある。
家が凍てつく時に奇妙な音が聞こえる。
瓦が冷やされて収縮する時の音らしい。
お風呂に給湯した時に湯気も凄いし、電子ポットの沸騰モードにしたら、蒸気の噴き出し口から蒸気機関車の様に白い湯気が噴き出すので恐い。
セラミックファンヒーター等のようなちゃちな暖房は全く役に立たない。
石油ファンヒーターのみが頼りである。
この場所に常駐し始めてウソの様に灯油が消費されていく。30リットルが3日間位でなくなる。1階と2階と2台で使っているので、減るのも早い。
灯油の配達にくるのが、土曜日の午後だけと思っていた。先週の土曜日は実家にいたので、灯油が買えなかった。直ぐに1個目のポリタンクが空になった。残りは1本だが、これも半分に減ってしまったので、ダマシダマシ出来るだけ温度を下げて節約して使用していた。
今日、夕方になってあの、騎兵隊の様な存在の灯油屋さんの音楽が聞こえてきた。
メシを食べていたが、それも放り出して、外に飛び出す。
急いで、ポリタンク等を家の門の外に並べて手をふる。
「やった。助かった。」
ボーン・ウィリアムズによるスコット隊の最後という交響音楽があるが、スコット隊長に日記に、「とうとう灯油がなくなった。」との記述がある。
命が薄らいでいくのをキラキラする不思議な音のする楽器で見事に表現している。
そうして、やはり、食糧よりも灯油の方が重要であることを記述している。
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