今日は、句会にも行かず、そのままおうぶの家に戻ったが、帰りの電車では子供連れが楽しそうに談笑していた。

　あの一番の被災地であった長田地区も電車は、通過したが、明るい日差しに満ちあふれて、平和な暮らしが続いている。

　電車の中で、誰１人、東北関東大震災についての話は出てこない。まるでよそ事のようだ。

　そういえば、阪神大震災の翌日、僕は、尼崎まで阪神電車で、その後は、徒歩で、三宮まで歩いて、帰って来たが、往復20キロ以上の道のりは、きつかったし、海岸の工場からのガス漏れとか、強い余震、チョコレートが横倒しになった様な高架道路等々、怖ろしい記憶に残っている。

　それで大阪までようやく帰り着いたら、梅田の街は、何事もなかった様に賑わっている。その時でさえ、地下で生き埋めになって呻いている人もいたのに。

　今回の震災では、全てのテレビ局（サンテレビを除いて）震災の特報記事に集中しているが、阪神大震災の時は、ずっと住民の情報をコンスタントに流し続けたのは、サンテレビだけだった。

　東北、関東の人達は、何か、戦時中を思わせる様な計画停電等むしろこれから大変な状況が続くし、生活の不便を実感、東北や鹿島地域の臨海工業地帯が大きな打撃を受けた為に、日本経済自体も大きな後退を余儀なくされるだろう。

　私と同じ様に睡眠時に呼吸装置が必要な人は、急に停電したら命取りになるが、全ての人に発電装置を行き渡らせるのは無理だ。

　また、光電話等のファイバー関係は、ルーター・端末変換器にＡＣアダプターを介して電源をとっているので、通信自体が不能になる。

　こうした事態を考えると、停電でも使用可能な通常の電話線やせいぜいＡＤＳＬが一番有り難い。

　亡くなられた方のご冥福をお祈りすると共に、ケガをされた方、まだ救出されていない方々が、救われます様に祈る他はない。

　それと、原発から20�`以内の人達は、命あってのものだねなので一刻も早く避難して欲しい。

　政府やマスコミよりも一番確実な情報を流していた東京電力のＷＥＢがアクセス過多でつながらなくなっている。こういったところにネット社会の脆弱さを感じる。

　今は、なんにも感じていなくても、10年先、20年先にその因果は巡って、取り返しのつかないことにならない為に。