消石灰をまけば効果があると言われているが、これは、気休めに過ぎない
2011-01-28


クルマで移動する人は注意

 鳥インフルエンザの拡大が続いているが、これだけ防疫対策が徹底していてもなされていないことがある。

 それが、クルマの車内消毒である。少なくとも、シートに消毒剤を浸して濡れたものを布いたり、フィルターを毎日取り替えたり、そうしたりすることで大変効果があると思う。

 現在、道路でも消毒作業がされているが、これは、クルマの外側だけで、内部は消毒されていない。

 人間が媒介しているとの見方もあるが、大抵のウイルスは、靴の底や衣服に付着するが、移動する間に拡散・消滅するので、大きな伝染源にはなりにくいと思う。

 自動車の場合は、移動時間が短い上に、気密室で、そのまま感染減のウイルスを運搬する危険がある。

 家庭でも同様で、靴底の消毒が、必要である。

 特に養鶏農家や、ペットで小鳥等を買われている方は、必須で、玄関に消毒マット布くこと、コート掛けを玄関移動して、そこでコートを脱ぐことや、直ちに手洗い励行等。

 自動車の車内には、直接、感染源の土壌がついた靴が入り、そのまま放置される。車内の乾燥環境で瞬く間にウイルスは増殖して、人間を汚染、そのまま、養鶏場に入れば危険である。

 複数の養鶏場を訪れる飼料会社の営業担当の方や獣医師等は、移動は、不要不急を控えると共に、営業車の車内消毒を徹底された方が良い。

 人間の長い歴史の中で、インフルエンザは、自然界と共存して来た。

 これだけ流行る様になったのは、クルマ社会になってからである。

 養鶏業での集密飼育が、感染爆発の原因だとされるが、実は、そんなことはない。鉄道や馬車、徒歩が移動手段の時代、クルマが普及する戦前でもかなりの規模で、養鶏が行われていたが、大きな感染はなかった。アメリカでは、自動車で移動するが、その密度は、日本よりも遙かに低い。

 ○日本人は室内で靴を脱ぐ習慣があるので、靴の清潔には、鈍感である。

 欧米の農家では、かならず、靴の洗浄を行ってから部屋に入る。当然、養鶏場への立ち入り様の靴も仕分ける。

 養鶏農家の人にお勧めしたいのは、靴の履き替えである。これだけで、大きな違いがある。養鶏場を回る人達も客先で履く靴を個々に仕分けたり、少なくともクルマを運転する時の靴と客先を訪問する時の靴は、仕分ける必要があると思う。

 GPセンターの場合は、大きなところでは、空気圧を調整する位の設備もあるが、少なくとも外気の流通を遮断すること。

 鶏卵出荷トレイについては、毎回消毒を主なうこと。

 養鶏場と直結しているところでは、集卵ベルトが野外に出ているところでは、直接外気に触れない様な対策が必要。

 また、飼料タンクの点検も忘れない様に。特に湿度の影響で膨張、付着が起こっておれば、それが感染減になる。飲水についても塩素消毒量を増やす等、いくらでも対策がある。

 消石灰をまけば効果があると言われているが、これは、気休めに過ぎない。むしろ撒くことで、周囲の汚れが視覚的に認識されなくなるので、マイナス面もあるようだ。
 
 経験のある養鶏業者の人達は、その鶏舎を建設する時に、地形等を調べて、風通しがよくて、空気の流れが良い地形を吟味して、建物を建てるのが常識だったが、今や、山間まで宅地化して、畜産公害等から、集密建築を余儀なくされているのも流行の原因である。
[雑記]

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