卑弥呼の宮殿と桃の実・日本神話の世界とのつながり
2010-09-17


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2千個超える“魔よけの果実”発見 奈良の纒向遺跡

纒向遺跡から出土した桃の種と籠=15日、奈良県桜井市東田(沢野貴信撮影)  邪馬台国の最有力候補地とされ、「女王・卑弥呼の宮殿」とも指摘された大型建物跡(3世紀前半)が確認された奈良県桜井市の纒(まき)向(むく)遺跡から、全国最多となる2千個以上のモモの見つかった。

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恐らく、桃の実は魔よけといっても、死者の弔いの意味もあったのだろう。

古事記のイザナギ・イザナミの黄泉の国の神話は、卑弥呼の時代の祭祀を伝えている。

このことは、9月4日付の私のブログ記事「日本神話の『幽冥界』」に佛教大学の斉藤英喜先生の佛教大学四条センターでの講座のことを書いた中で、取り上げたことがらにつながってくる。

特に、黄泉の国から地上世界へと逃亡を図る時に追っ手を追い払うのに桃の実が活躍する件について、斉藤先生が、桃の実の魔除けとしての威力について説明されたのが、今、古代遺跡の発掘で、そっくり現代に蘇ったのである。
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こうしてみると、日本神話、古事記やその他の伝承と考古学の実際の発掘成果との関係をみていくと、なかなか面白い古代世界のイメージができあがってくるのではないだろうか。

つまり、日本でもかのトロイア発見・発掘したシュリーマンのみた夢というか幻想が現実となることが可能なのである。

写真は、真福寺本の『古事記』写本の桃の実について記述された部分。
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