格付で良い評価を受ける為の大学の「経営改革」が必要になっているという
2010-06-20


私立大学の経営も格付の対象に

「格付」と言っても偏差値ではない。
財務体質の格付けなので、偏差値Aランクでも劣悪な評価もあるだろうし、Fランクでも、定員割れをしていなければ、格付がA+というようなこともある。

最近、銀行でも私立大学の経営状況に注目し始めている。定員割れ大学の経営破綻、募集停止等の事例が後を絶たず、銀行も安易に運営資金を融資出来なくなっている。一方で、経営面で効率化を図り、収益性を挙げて、将来性の高い大学には、これまで以上に大胆な融資を行おうとの動きもある。

その銀行の判断となるのが格付であり、格付で良い評価を受ける為の大学の「経営改革」が必要になっているという。

こんな中で、「大学の環境悪化への対応と、経営者の使命」というセミナーが開催される。講師は、京都学園の理事長の西井先生である。

[URL]

最近の流れでは、大学経営の中で、学費収入や寄付金等の資金の運用法の上手・下手が、大学の経営を大きく左右する様になっているし、無謀とも言える新しい学部の増設やキャンパスの建設、その計画自体は、積極的に評価されるものもあるが、中には、「絵に描いた餅」の様なものもあり、「事業仕分け」の必要が出てきている。

取捨選択こそが重要な自体となっており、それが、「意志決定」ということになるのだろう。

大学も企業と変わらず、リストラ、経営統合、系列化、外資の導入等々、今や、拝金主義の教育産業の一角に成り下がっている。

本来の研究とかとはかけ離れてしまっている。私の出身校K大でも、そもそもの発端は、大阪の寺の間借りという、今では考えようのない劣悪な教育環境であったが、今よりもずっと「教育環境」が良かったと思う。

しかし、アメリカグローバル産業資本社会主義の現代日本では、その様な価値観は、もはや通用しなくなっているので、この様なセミナーが必要なんだと思う。

私には、無縁だが、それ故に妙に興味や関心が向く。
[佛教大学]
[雑記]

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