不幸には、最小も最大もなく、不幸そのものである
2010-06-14



今日の口蹄疫は、289例目、西都市の肉用牛肥育経営。


繁殖牛が2頭、肥育牛が31頭ということで、一貫経営をされていたのだろうか。典型的な家族経営の頭数で、最も無理がかからず、黒毛和牛だと枝肉の等級も良いので、何もなかったら、そこそこの収入が期待出来て、家族みんなで楽しく暮らしていたのに。

一瞬で、その幸せも奪われてしまうなんてやはり、気の毒だと思う。

阪神大震災も一瞬で何もかも奪われたり、幸せな家庭が地獄になったり、どうしようもない宿命だと諦め切れないが、口蹄疫は、「人災」である。

国が悪い。

中国全土で口蹄疫が拡大して、感染防止等は諦められて、家畜全頭にワクチンを接種しているというか、それも怪しい。

つまり、あの国独特のルーズさで、全てが野放し状態。

旧正月で、上海とか香港で生きた子豚がそのまま市場に運び、と畜されて、料理される。病気はどんどん蔓延する。

入国制限を速やかに実施すべきだった。


政府の防災対策の不手際、後手に回った対策が新しい不幸な家庭を産んでいる。

東京からみたら、宮崎、鹿児島は遠隔地なので、対岸の火事の様にみえるのかもしれない。

実際に関東の畜産農家とメールをやり取りしても、やはり他人事の様にみている。

なにが、「最小の不幸」だ。

不幸には、最小も最大もなく、不幸そのものである。
[雑記]

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