アルコールの匂いでこれを嗅ぐと震えが収まる
2009-10-17


禺画像]
JR事故で死んだU君のことを想い出して、雨の今日1日はギターを触っていた。
 
 弾いていたと書きたいところだが、音楽にはなっていないと思われるので、触っていたとしか書けない。

 クラシックギターは、U君も得意だった。私も20年位はやったが、やはり、才能がないので、グレードBの曲を暗譜で弾けるのがやっと。

 それもあらかた忘れてしまったので、大阪駅前第2ビルのササヤの東館でギター名曲集を買い求めた。

 2000円足らずだが、最近では、クラシックギターというセミクラシックよりも、本格的なピアノとかバイオリン、チェロ(最近は人口が増えている。YAMAHAのサイレントチェロのおかげ)をやる人が増えてしまったので、クラシックギターの人気は、殆どなくなった。

 曲集も驚く程、減った。まず、著作権が五月蠅くなったので、簡単な編曲は無理になったこと、また、編曲を出来る人が減ってしまった。

 バロック作品等は、ギターで弾くよりもオリジナルのリュートとかビウエラで弾く方が流行っており、簡単な編曲を人前で弾く、例えばダウランドの涙のパバーヌ等を弾いても嘲笑されるだけだ。

 とにかく、あのササヤでさえ、この曲集しかなかった。運指とか、正直いって、2流の編曲だが、うろ覚えを想い出すのには、これで十分。

 パガニーニの例のソナタとか、タレガ、スカルラッティの作品等を弾くが、速い部分が全く弾けなくなっている。

 左指はプチプチとスラーなんかも決まるが、右指と同調しない。おもけにアルコール中毒の為か、手が震えるので、バッファローのパソコンクリーナーの匂い(アルコールの匂いでこれを嗅ぐと震えが収まる)をヒクヒクしながら楽器を構える。

 腹が出ているので、セゴビアみたい楽器が上を向いてしまう。晩年のセゴビアの生演奏を聴いたが、驚いたのは、楽器がチェロみたい上を向いて構えられているので、あれで、良く弾けるなぁと思った。

 生で2回聴いた、イエペスも数回聴いたが、セゴビアの方が旨いと思った。あとは、ゴンザレスとかセルシェルとかジークフリートベーレントもナマで聴いた。

 東梅田商店街を抜けてファッションマッサージがある通りの向こうに神山町というところがあるが、そこにグラナダというバーがあった。

 そこのオジサンは大変ギターが上手だった。切手収集家のアムロさんと飲みにいった。アムロさんは、沖縄の出身なので、こういった楽器は上手だ。僕よりも上手にソルのグランドソロを弾いてくれた。

 もう、大昔の話だ。
[音楽]

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